タジン鍋とは
タジン鍋とは、モロッコの民族料理に使用されてきた伝統的な無水鍋です。最近は日本でも人気が出始めている調理鍋です。
このタジン鍋の特徴は、水や油を使用せずに調理を行なうことができることであり、水が貴重であった砂漠地方に生まれた調理器具であることを物語っています。そのため、野菜自体の水分で作られる蒸し料理はヘルシーであり、素材本来の美味しさをそのまま味わうことが出来るのです。
タジン鍋の使い方はいたってシンプルであり、調理時間が短くて済むこともその人気の秘密となっているようです。おそらく、将来的には日本の各家庭に定着していくものと思われます。
タジン鍋は最近マスコミでも取り上げられるようになり、徐々にブームとなりつつありますが、その鍋としての機能はどんなものなのでしょうか。タジン鍋の機能は、その独特の形をした可愛い蓋に秘密があるようです。
この蓋の機能は、野菜などの食材から出た水分を、一切外に漏らさずに、無駄なく食材に循環させています。この機能によって、タジン鍋は水を使わずに素材の美味しさを100％活かし、簡単に蒸し料理を作ることができるわけなのです。
実際の調理方法は実に簡単であり、タジン鍋に野菜や肉、魚介類などのお好みの具材とスパイスや調味料を入れて、後は火にかけるか、電子レンジに入れるだけという非常にシンプルなものです。ただそれだけで、美味しい料理が作れてしまう鍋なのです。